慶州小旅行

慶州駅到着

 列車は当たり前だが定刻で慶州駅に到着した。しかしYajioは駅に着くまで爆睡してしまった。最近、酒が弱くなって飲むと直ぐに眠くなるのだ。列車の中で缶ビールと焼酎、少しでこの有様だ。連れに起こされた時は、既に列車は慶州駅に到着していた。

 Yajioは連れに起こされて直ぐに辺りの景色を見た。ホームの柱に『慶州』と漢字の看板が架かっている。
『ヤバイ!!降りるゾ!!』
 Yajioは素早く列車を降り、外でドアが閉まらないようにして連れをまった。本当にあせった。慶州が漢字で表記されていたので間一髪、間に合ったがハングルオンリーだったらどうなっていたか。

 Yajioは連れに、起こすんなら何故もっと早く起こさないんだと思ったが、彼女は別に慶州駅に着いたから起こした分けでは無く、たまたま自分も少し前に起きたからYajioを起こしただけなのだ。
 旅に出て、連れが当てにならない事は何時ものことだ、Yajioは自分がしっかりしなきゃならないんだと再確認した。

ムグンファ号の車内は結構広い。
 列車から降りてから気づいたが、この線は非電化でディーゼルカーが客車を牽引していた。
慶州駅のホームは観光地らしく柱に、ハングル、ローマ字、漢字併記の看板が
沢山架かっていて、旅行者に分かりやすく案内されていた。Yajioもこれで助かった。
慶州の駅も海雲台同様、ガラガラ。世界遺産がある観光地の玄関口なのに何故だ。
そんなに列車でここに来るのは、マニアックな手段なのか?
駅のトイレが、とてもきれいだ。

レンタサイクル

 慶州観光の基本は、慶州の主な観光スポットを循環する、10番、11番バスを利用する。慶州駅、市内バスターミナルどちらからも乗れてとても便利だ。

 しかし、Yajio達は時間も少ない事もあってレンタサイクルにした。実は、今回のメインスポット『瞻星台』だけなら歩けない距離でもないのだが、周辺にも古墳など観光スポットが点在している為、機動力を発揮する自転車にしたのだ。

 慶州は世界遺産にも登録された言わば国際的な観光地だ。歴史的な遺跡や文化財も数多く点在している。Yajioは駅を出たら、それこそレンタサイクル屋が軒を並べて客引きしてるくらい沢山あるのかと思ったが、実際は駅を降りて左の隅にポッツンと1軒だけあった。

 『慶州は歴史的な観光だ。だったら環境に優しい自転車をもっと使おうぜ』
 この時間帯、自転車を借りたのはYajio達のみだった。それにしても、韓国の人は本当に自転車に乗らないのだ。

 自転車を借りたら、駅前のインフォメーションで日本語の観光マップをもらったて出発だ。

駅を出ると正面、地図の看板の左隣の緑の建物が観光案内所だ。
ここで、観光資料を入手する。
韓国は観光に力を入れているので、日本語のパンフレット等、充実している。
ここがレンタサイクル、駅を降りて左側にある。
店先に自転車を並べてあるので、すぐわかる。パスパートの用意を忘れずに。
駅前には大きな建物が無く、空も開けて気持ちいい。