百済の最後の古都扶余

 むかし百済という国家があった扶余(ブヨ)という街に行こう!百済は半島の三国時代に隆盛を誇っていた大国で、新羅・唐の連合軍に滅ぼされるまで、300余年間も続いたらしい。 
 百済からは漢字、仏教、文化、国家そのものまでが、日本に伝えられた。

 その後は中国から色々と入って来たのだろうが、最初の基になる物は間違い無く半島から入って来た。
 その中でも、最も影響を受けたのは百済だろう?日本文化のルーツは百済に有る!!扶余はその百済の最後の都だ!!

  出発前に扶余に付いては時間が無くて、ろくなリサーチは出来なかった。しかしカイドブック等で、この街は小さいので歩いて観光出来ると書いてある。それなら行くだけ行けば何とか成るだろう。  
 
 先ずは、ソウルから扶余までのアクセスだ。鉄道だとKTXが使えるみたいだ。竜山(ヨンサン)から、論山(ノンサン)までKTXで1時間半、論山から扶余までバスで30分だ。高速バスなら南部バスターミナルから扶余まで2時間10分。
 
 さて、鉄道、バスどちらで行こうか?時間的にどちらも変わらないみたいだが、バスはYajio達が泊まっているホテルの近くから出るみたいだ。しかしKTXにも、もう一度乗ってみたいし。結局、両方合わせて行きは高速バス、帰りにKTXこれに決めた。

扶余行きの高速バス

 扶余行きのバスは南部バスターミナルから出る。地下鉄3号線の南部ターミナル駅が最寄駅だ。
偶然にも今回のYajio達のホテルがある所だったので、前日に扶余までのチケットを買っておいた。(全路線1週間前から買うことが出来る)
 チケットを買うのは間単で開いている窓口で、扶余まで二枚と言ったら【扶余Express】と印刷されたチケットをくれた。
 
 ここは食堂、売店、おでん屋等があるから、明日は少し早めにバスターミナルに行って朝飯はここで食ってから出かけよう。

 今回、Yajio達は扶余まで高速バスで行く。実は扶余行きのバスは【高速バス】【直行バス】の2系統あるらしい。Yajioも翌朝バスターミナルに行って始めてその事に気が付いた。
 
 1つは、 天安 、公州を経由して扶余まで、約1時間多い3時間もかかるのだ。この直行バスという言葉が実に紛らわしくて、直行バスと高速バスはいったいどっちが早いんだ。
 
 どちらかが確実に経由して行く方なのだろうが、まさか高速バスの方が経由していくのか?名前からすると高速バスが早そうだが、直行バスは文字通り直行で行くんだからコッチが早いのか?
 
  しかし、Yajio達のチケットには【扶余Express】と書いてあるので(扶余はハングル、Expressはそのまま)Yajio達は高速バスに乗るしか無いようだ。

 実際にYajio達が乗った高速バスがノンストップの扶余行きだった。日本に帰ってきて分かった事だが直行バスとは目的地までノンスットプで行くバスの事では無く、乗継をしなくてもそのバスで目的地まで行けるバスの事だった。Yajioが勝手に(ノンストップ=直行)と解釈していただけだった。日本ではどうなんだろう。直行バスとか直行列車なんて最近あんまり聞かないな。

行き高速バス
(所要時間2:30) 片道W11,200

6:30

9:10

11:50

14:30

17:10

7:10

9:50

12:30

15:10

17:50

7:50

10:30

13:10

15:50

18:30

8:30

11:10

13:50

16:30

 


詳しくはここだ扶余郡行きバス

 韓国の長距離高速バスは横3列のシートだと聞いていたが、このバスは普通の4列シートだった。もちろんトイレ等積んでいないが、エアコンは効いている。
 座席は全て指定席で当たり前だが、シートの数しか乗れない。車内はお世辞にもきれいとは言えなく、Yajioのシートはリクライニングが壊れていて背もたれが固定しなく、寄りかかると後ろに倒れてしまう。幸いこのバスはガラガラだったので違うシートに座った。

 扶余までは殆ど高速道路、自動車専用道路を走り途中給油の為に1回停車しただけだった。韓国の自動車専用道路はとてもよく整備され日本より走りやすいんじゃないか?バスの運転手は乱暴なくらいに飛ばしまくっていた。
 
 Yajioは初めての場所に行く時等は、あまり寝ないでわりと景色とかを見ている方だが今回は、ソウルの郊外に入ったくらいで寝てしまった。もちろんYajioの連れはバスがターミナルに停車している時から爆睡している。

 Yajioが目を覚ましたのは消防署があるロータリーに入った時だった。ロータリーを過ぎて広い通りから、なんか狭い路地に入っていくなと思ったらバスはそこで止まってしまった。何とそこが終点だった。
 
 Yajioはあまり事態が把握できなかった。どう見ても路地裏の通りの様な所にバスは停車している。確かこのバスはバスターミナル行きのはずだ。
 それに時間がやけに早い、確か所要時間はノンストップのバスでも2時間チョトのはずだ。確かにこのバスは給油以外、何処も経由していない。でもソウルを出てから1時間チョトくらいしか経っていない。

 
Yajioはバスを間違えてしまったのか?とにかく皆ここで降りるわけだからYajioも降りなければ、そんなYajioの気持ちも知らないでコヤツ、Yajioの連れときたらまだ寝てやがる。

『オラー着いたぞ!起きろ!ここで降りんだョ!』

 
バスを降りてまたびっくり!!扶余は観光の街では無かったのか?しかしこれはどうした事か辺りはアジアに良くある露天のフリーマーケット状態。
 しかも売っている物は衣料品、野菜、魚、雑貨、等の生活観あふれる物ばかり、決して扶余のお土産物等売っていない。
『おかしい、ここはホンとに扶余なのか?』
 

 扶余の街には鉄道の駅が無く、直接のアクセスは専らバスになる。もしここが扶余ならばこのバスターミナルが観光客の旅の玄関になるわけだが本当にここは、観光の街なのか?
 普通、観光の街でそこの玄関口ならインフォメーションくらいあるだろ?Yajioはそこで地図や現地の情報を仕入れようと思っていたのだ。
 
 扶余の街は小さいので歩いて観光出来ると、書いてあったあのガイドブック恨むぞ。あの本は確かに詳しく扶余の街を地図付きでガイドしてあった。しかし、あの本は重いのだ!
  Yajioは、歩いて周れると言う事は、逆に、歩かなければならないのか、それとも歩くより手段が無いのかと思ったのだ。それなら荷物は出来るだけ軽くと考え、あのガイドブックもホテルに置いて来た。


南部バスターミナルは
地下鉄3号線南部ターミナルが
最寄駅だ。

バスターミナルは夜中まで
空いている。
ひょっとしたら一晩中
空いてるのかもしれない。

バスのチケットは1週間前
から買える

バスターミナルは食堂、売店等何でも揃っている。
Yajio達は朝食をここで食べた。写真のメニューはテンジャンチゲ。
韓国の料理はいつも大げさだ。
ここからは結構アッチコッチに
バスが出ている

ソウルの郊外は日本と同じで
高層マンションが連なっている

田園風景も日本と同じだ。

段々田舎の山の中に入って行く。

扶余のバスターミナルは随分とローカルな雰囲気で、案内板等は全てハングルで少し心細くなる。

バスを降りたら直ぐこんな風景だ。いったいYajioはどこに連れてこられたのか?

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