広安里の刺身

  プサンで刺身と言えばチャガルチ市場がメジャーだが、ここ広安里にも刺身センターがある。ここはビーチもあって地元の家族連れや若者に人気のあるところだそうで、刺身の値段もチャガルチ市場より安いらしい。
 
 それならどうせ海雲台に移動しなければならないのだから途中下車して寄ってみる事にした。
 広安里のビーチに行くには金蓮山駅の方が近そうだが、刺身センターは広安駅が近そうだ。
 Yajio達は三泊四日の荷物を持っての移動なので、広安駅のコインロッカーに無理やり荷物を押し込んで身軽にした。

 しかし、ここである重大問題がYajio達を襲った。それは韓国ウォンが残り少なくなっていたのだ。これからYajio達が食べに行くのは刺身だ。
 いくら韓国は刺身が安いと言っても5万ウォンじゃたりんだろう?Yajioはマイレージを貯めているので支払いはカード決済が普通なのだ。
 しかしこれから行く刺身センターではカードは使えんだろう。どうする?

 あいにく今日は日曜日で銀行も開いていない。ここは始めての街なのでどこに何があるのかもわからん?韓国って日本と同じで街中で両替所なんてあまり見かけない。これがソウルなら両替する所も分かるし、南大門市場には両替おばちゃんもいる。
 
 とりあえずホテルを探してそこで両替してもらおうとした。ここはビーチがある観光地なのだからホテルだって沢山あるだろうとビーチを目指した。

 しかし、この辺は海雲台と違ってチャンとしたホテルが無い。どれもラブホテルのようなチープなホテルばっかりでチャンしたフロントも無い。
 コンビニのアガシに聞いたりしたがやっぱり両替所なんて無いらしい。外国に来て現地の通貨が足りなくなるのは二度目だ。
 
 もう無駄に時間を費やすのは嫌なので直接刺身センターで日本円で売ってくれと交渉する事にした。
 チャガルチ市場やソウルのメジャーな繁華街は日本円でも受け付けてくれるけどここはどうだ?それと日本円で支払うとボラれそうだがだいじょうぶか?
 
 とりあえず刺身センターに行って交渉する。しかし魚選びの交渉じゃ無いのだ。案の定ここは日本語は全く通じない。これは刺身を食うまで一苦労しそうだ。
 
 何人かのアジュンマに聞いたが全てダメ。いやダメなのか良いのかも分からん。要するYajioの言ってる事が通じてないのだ。思ったより手強いな。

 別のエリアの今度はアジョッシに聞いてみた。すると何とか通じたここでは日本円で良いみたいだ。よし魚を選ぶぞ!!
 
 しかし『ノーッ!!』ここは肝心の魚がダメだ。
『Yajioは別に日本円が使いたいわけじゃねーんだ!』
『美味い魚が食いてーんだよ!!』
 
 そう、Yajioは肝心な事を忘れていた。Yajioは日本円を見せびらかせに来た訳じゃない。美味い魚を食いに来たのだ。

もうこうなったら少し強引に行こう!!最初に日本円を使える処を探してたんじゃ魚選びの選択が狭まる。まずは最初に食いたい魚を選ぶ、そして何としても支払いは日本円でする。ダメだと言われても相手が困るくらいのダダをこねてやる!!』
 
 冷静なって獲物を物色すると、どうもここの魚はみんな小さい。そして種類も少ない。何軒か当たってどうにか気に入った店が見つかった。
 今回はヒラメ、ソイ、石鯛、アワビ、サザエ、ナマコ、タコ、店の中では一番大き目のを選んだ。これで4000円ぐらい。よし支払いだ。

『おばちゃん支払いは日本円で良いよね?』
『あーナンニダ?』
『だから支払いはこれで良いでしょ?』
Yajioは1万円札を出した。
するとおばちゃんは、慌てて
『ダメニダ!、ダメニダ!』
という様な仕草をしてYajioの獲物を生簀に返そうとする。
 
 Yajioもここで引いたら刺身は食えんので粘る。そのやり取りを見ていた他のアジュンマが間に入り日本円で良いと言う。当の店のアジュンマは困惑しているが、このアジュンマは大丈夫だと言う。
 
 そしてYajioがその場でお金を出そうとしたら支払いは上の階でと言い、Yajio達の獲物を持って付いて来いとエレベーターに案内した。
 言われるままYajio達が連れて来られた所は6階の座敷だった。ここはビーチが見えて景色の良い所だ。ようやく刺身を食べられる。
 しかし、刺身はあまり美味くなかった。ここは二度目は無い。

刺身を食べる為にはまずは、地下鉄2号線クァンアン(広安)駅を目指す。
地上に出たらひたすら海を目指して歩く。
広安里のビーチに行くには金蓮山駅で降の方が近い。

ここから刺身センターまでは
結構歩くので荷物は
コインローッカーに預ける。

正面の橋は広安大橋。
海の上をショートカットして海雲台に
向かうバイパスだ。

ここのビーチはこじんまりしていて家族連れには良い。

これが刺身センター。実はここだけでなく海岸の先の方に
固まってある。もちろんビーチサイド通りにはチャンとした
海鮮料理の店もある。どちらも客引きをしている。

魚は1階の売り場で選ぶ。
食事は上の階の座敷で
食べる。

ここの魚は全体に少し小さめ。それに種類も少ない。
ここは良くチャガルチ市場より安いと紹介されているが
ヤッパリ物が違う。
市場で1番良かったのは、ソウルのノリャンジン水産市場だ。
ここは全くの観光客向けの店だ。

ここ今回はヒラメ、ソイ、石鯛、
アワビ、サザエ、ナマコ、タコ、
店の中では一番大き目のを
選んだがこの程度。
これで4000円ぐらい。

チビッコのサンナクチ

ナマコ

アワビとササザエ
ワアビは締めすぎ
サザエも、なんだこりゃ?

手前から平目、ソイ、石鯛、エンガワ。
何時もの韓国盛り。


これもまた何時もの
醤油と山葵。
Yajio達は最近チョジャンで
韓国スタイルで食べる。

最後はヤッパリメウンタンとご飯だ。
しかしここのメウンタンは少なかった。