高雄に行こう
旗津で海鮮料理
今回の旅行を計画した時、まず思いついたのが海鮮料理だ。中華料理にも色々あるが、食材は海鮮に限る。台湾に行ったら是非、新鮮な魚介類を食べてみたかった。Webで検索してみたら澎湖島という離島が面白そうだがアクセスがチョット面倒くさそうだ。
あとは、基隆にある碧砂漁港の市場、本当はYajioはここに行きたかった。今回、平渓線の旅で瑞芳、九分まで行く。基隆はこれらの町から近そうなので、どうせなら基隆夜市も含めて、何とか日程に組み入れられないか?あれこれ思案してみた。
無理ではなさそうだが、肝心の碧砂漁港の市場での海鮮料理がかなり遅い時間になってしまう。ひょとしたら閉店してるかもしれない。何しろ料理屋と言っても市場なのだから。
それに全てクリアしたら台北に戻ってくるのが、かなり夜遅くになってしまう。Yajio達も、もう年なのであまり無茶な計画はできない。かと言ってこのエリアに2日は割けない。
それでは台湾の何処に行けば、海鮮料理が食べられるのかというと、そんなもん街中のどこのレストランでも食べられる。いや、レストランどころか夜市の屋台でも普通にある。
なにしろ台湾は島国なのだから、当たり前の事だ。
海鮮料理は台湾のスタンダードメニューなのだ。だから、尚の事Yajioは新鮮な海鮮料理を食べたいのだ。もちろんYajioプライスで。他に候補はないのか?有った!それは高雄の旗津半島だ!!
旗津の海鮮料理屋は船着場からビーチにまでの通り、ビーチサイドの通り、もうそこいらじゅうにある。ビーチサイドの店なんか、ちょっとした海産物市場になっていて、観光客はもちろん地元の人も結構、お買い物をしている。
旗津の海鮮料理屋は食材の魚介類が店の前に並んでいる。まずは自分の食べたい食材を選んで、好みの味付けで料理をしてもらう。
だからお店選びは当然、食材の鮮度や種類と言うことになる。海鮮料理はいたってシンプルな料理なので、味付けは今までの経験であまり気にしなくても良いだろう。
でも、これだけあると、どの店が良いのか迷ってしまう。Yajioは海老や蟹類が食べたかったので、それらが豊富にある店を選んだ。
大失敗
しかし、これが大失敗。全然ダメな店に入ってしまった。『香港、天津、台北、バンコク、ロンドン』今まで中華の海鮮は、いろいろ食べたが、初めて不味い店に遭遇してしまった。
何がいけないのかと言うと、一番は味付けだ。食材は自分で選んだんだから間違いは無い。だが味付けがまるでダメなのだ。海鮮料理もやっぱり味付けが大事だったのだ。
ここの料理は、Yajioには味付けが淡白すぎたのだ。確かに新鮮な食材だから素材の味を大切にしたいのだろうが、薄すぎるのだ。塩味はもちろん、香菜やニンニク、ショウガ等のスパイス系が弱いのだ。中華料理と言うより、日本の家庭で素人が作った野菜炒めの様に水っぽくて、パンチがないのだ。
ロブスターなんか店で一番大きい物を買ったのに、火力が弱いのか?まるで台無しにしてしまった。おまけに頭はスープにしてくれと頼んだら、何と、味噌汁にしてしまいやがった。
『こんなもん日本で幾らでも食ってる』
『なんだって台湾に来て、何の工夫も無い薄い味噌汁飲まなきゃならんのだ』
楽しみにしていた『清蒸鱸魚』なんか中華醤油がまるでダメで味に深みがない。白身の魚を唯単に水で煮て普通の醤油をかけただけ。とんでもない代物だった。
シャコの揚げ物も油ポイ、全てにおいてこの店は火力は弱すぎるのだ。極めつけはトコブシこんな不味いオイスターソースは初めてだ。前に香港で食べたトコブシのガーリック炒めなんか最高に美味かったのに、なにやってんだ。1個食って後は全部残した。本当にもったいない。
他の台湾人民は何を食ってるのか観察してみると、何と!!マグロの刺身や寿司を食ってやがる。そう言えばロブスターを買った時に、
『これは刺身で良いな?』
と聞かれた。Yajioは、
『中華風に炒めてくれ』
と、頼んだ。すると店の人が不思議そうに
『なぜだ?これは絶対刺身だ!!』
と、強く勧める。確かに大きくて、活きが良くて刺身でも美味そうだ。しかし、今日は刺身を食いに来たわけじゃない。やっぱり、Yajioは中華風に炒めてくれと頼んだ。
あれはYajioが日本人だった為に伊勢海老の活作りを進めてくれたのでは無く、ここいらに来る人民は好んで刺身を食いに来るのだ。
そして残ったアラは、やっぱり味噌汁にするのだ。これから旗津に行く人は注意してくれ。
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