釜山に何しに行った
日帰り旅行のYajioにとって2時間のロスは非常に痛かった。帰りの列車はPM5:00なんと釜山での滞在時間は僅か3時間、韓国第二の観光都市なのに。
とにかく何処かに移動しようという事でタクシーに乗り込む、しかし僅か3時間、実質的には2時間半位でどこに行けばいいのか。すると、タクシードライバーが片言の日本語で話し掛けてきた、釜山は下関からのフェーリーがあるので日本人が頻繁に来るらしい。
我々に何処から来たのか、何時帰ると聞いてきたので、
『今日ソウルから来て今日ソウルに帰る』
『さらに詳しく言うと、たった今着いてこれから3時間後に列車に乗る』
と言った。
ドライバーはおまえら正気かと、いうよな顔して
『いいから一泊していけ、俺が安くて良いホテル紹介してやる、帰りのチケットも明日のチケットにチェンジすれば問題ない』
と進めてくれた。
その申し出を受けたいのは山々なのだが、明日の朝早くにYajioは東京に帰る飛行機に乗らなければならない。朝一番の列車に乗っても、飛行機にのってもその時間にソウルに着く事が出来ない、残念だがしかたがない。
『よしそれじゃ、おまえら腹減ってんだろう釜山に来たなら刺身でも食ってけ』
日本の社長さんもみんな行く松島という海岸沿いの刺身屋さんに行こうと言う、
Yajioは社長さんじゃ無いがここで断っても他に行く所ないので素直に従う。
連れて行かれた刺身屋は入り口に生簀があり、そこで注文するらしい。我々は生簀の中の石鯛、平目、アワビ、タコ、カニ等注文した。奥の個室に案内されたそこはオンドルの部屋で1月の寒い時期だったのでありがたかった。窓からのロケーションも最高で海岸沿いの砂浜に所々に松島が見える。どこか日本の海岸沿いに似ている。
釜山で刺身
少したって運ばれてきた料理にビックリ、ソウルでも焼肉を食べに行くと注文したメインメニューの他に食べきれない程のサイドメニューずらり運ばれてくるが、ここではそれの何倍も運ばれてきた。
それだけで充分って位の量と品数がテーブルに並ぶ、それらは全てサービスでお代わりも自由と言うが、これ程の量が全てサービスというのは日本人には理解できない。メインの料理に上乗せされているに決まっていると思ってしまうのは、Yajioだけか、とにかく理解できない程それ位出て来たのだ。
そしてメインの刺身石鯛、平目、アワビの活け作り、タコはヤッパリ、サンナクチどれも今まで生きていた新鮮な物ばかり、しかしこれだけの量、とても二人では食べ切れません、それに刺身も飽きてきた。お店のお姉さんに白いご飯頼むと、活け造りの残ったアラで味噌汁を作ってくれた。
刺身をおかずにご飯を食べたら、まだ食べられた。やっぱり刺身にはご飯が良く合う。たらふく食って料金は日本円で2万円。出て来た量と韓国の物価を考えても高いのか安いのか分からん。
先ほどのドライバーはちゃんと店で待っていてくれて、それじゃ駅に行こうかと言う事でタクシーに乗り込む。
『おまえら、今度はちゃんと一泊で来るんだぞ』
と言われた。
釜山駅からセマウル号に乗る、帰りの列車は行きの事故の影響など全くなく定刻通りに釜山駅を出発した。
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