YAJIO'S DOOR


月尾島に行く

インチョン駅

仁川まで

 何回目かのソウル。今回は月尾島(ウォルミド)に行こう、日本でなんかに出てたけどそこは、刺身が美味いそうだ。今回の韓国ツアーは『刺身だ!』そうきめて来た。
 しかしウォルミドって何処にあるの?ガイドッブックを見ると仁川にあるらしい。
 
 Yajioが何時も宿泊する場所は、『会賢』(フェヒョン)、ここは南大門市場が有る場所だ。明洞(ミョンドン)へも歩いていける。ソウル駅も地下鉄で1駅、滞在日数の少ないYajioには、とっても便利な場所だ。
 
 Yajioは、ソウルでの移動はもっぱら地下鉄を利用する。安くて速いし、ソウル市街を殆ど全て網羅していて、とても便利だ。東京で地下鉄を利用する感覚で気軽に利用できる。

 さっそく仁川を目指す。しかし地下鉄の路線図に仁川が無い。ソウル市街の地下鉄は殆ど全て、一律料金でいけるので自販機でチケットを買えばいいのだが、どうやら仁川は郊外になるらしい。

 しかたなく窓口で買う。
『インチョンまで2枚くれ』と窓口の兄ちゃんに言うが、『二村』『仁川』『利川』?『インチョン、イチョン』と聞き返す。
 Yajioのハングルはそんなに聞きづらいのか?それとも日本人への嫌がらせか。持っていた地図を差し出し指差す。

『ああ、それならインチョンだ』
そう言って兄ちゃんは『仁川』行きの切符2枚をよこした。
『だからさっきから言ってんだろうがインチョンだって!!』
と思ったが、また『二村』『仁川』?『インチョン、イチョン』と聞き返されたらきりが無いのでやめた。

Yajioは今まで3回インチョンまでの切符を買ったが、三回ともこの調子だった。そんなにYajioのハングルは聞き取れないのか?)

 今では仁川は新しい国際空港ができ、ソウルに行く人で仁川を知らない人はいないだろうが、そのころのYajioは仁川など全く知らなかった。
 しかし仁川に行くこと事態は簡単だった。ソウル駅からからだと地下鉄1号線が韓国国鉄に乗り入れている。
 
 仁川はその終点なので仁川行きに乗れば簡単に行く事が出来る。ソウルから1時間弱ぐらい。今では飛行場があるのでもっと早く着く方法があるのかもしれない。
 仁川駅を出ると目の前に中華街の門が見えるが、昼間に寄ったからか大した中華街ではなかった。


フェリー乗場

月尾島まで

 離島に行くには月尾島まで行ってフェーリに乗らなければ。まずは月尾島のフリー埠頭を目指す。
 今回は目的が決まっているので行動も速いYajio。仁川の駅からは迷わずタクシーを選択してフェーリ乗場へ約10分位か。
 
 しかしあとでガイドブックを見たら1つ手前の東仁川の方が便利が良いみたいだが、埠頭まではバスで行く。タクシーで行くなら仁川の方が便利だ。
 
 月尾島にも、もちろん刺身屋はある。あるなんてもんじゃない、そこいらじゅう刺身屋だらけ、それと釣り道具が多い。潮干狩りの道具も売っている。
 
 月尾島からは幾つかの離島行きのフェリーが出ているので、それらの島で磯遊びをするのだろう。ちなみに月尾島は島ではなく陸続きである。昔は島だったらしい。ここには遊園地が有って週末だったせいか、地元の学生で賑わっていた。

月尾島行きフェリー

フェリーに乗る

 ここからフェリーに乗って離島に行く。しかしフェリー乗場に行って迷った。ここから出る船は沢山ある。離島までの連絡船から周遊の観光船、どれに乗れば刺身を食えるのか、さっぱりわからん。
 近くにあった観光用の地図の看板に永宗島とあ。韓国読みで(ヨンジョンド)多分?ローマ字で書いてある。
 
 チケット売場のお姉さんに『ヨンジョンドまで2枚』通じた。チケットをゲットした。後は乗るべき船を捜して乗るだけだ。
 何人かに聞いて永宗島行きの船をみけた。船には磯遊びをしに行くような家族連れや、グループが沢山乗っていた。約15分位で島に着いた。

永宗島

永宗島で

 永宗島、どのくらい大きさの島なのか、なんか何十年も前の浦安や稲毛海岸みたいなところだ。桟橋を歩いて行くとすぐ左側に乾物、干物を売る屋台。その奥にはテント張りの小さな魚市場がある。本的におばちゃん一人で店一軒。店といっても魚の入った箱を並べてるだけ。
 
 どこか日本の朝市みたい。多分、だんなが漁師で、おかあちゃんが商売してるのかもしれない。魚は全て新鮮で生きている。しかし日本でも魚を丸ごと一匹なんて買う事がないのでどれを買ったら良いのか?
 
 まず、平目かなり大きい、コチ、タコ、貝等で大体5千円ぐらい安すぎる。
『おばちゃん商売になんのか?』大きなお世話か。
 
 しかしこんなに買ってしまってどこで食うんだ、おばちゃんには一応『刺身にしてくれや』と言っておいたので目の前で、手際よく魚をおろしている。
 終わると近くのお姉さんを呼んでYajio達の買った魚を渡した。おばちゃんがなんか言っている。どうやらこのお姉さんに付いてけということらしい。
 
 言われるままに後に付いて行く。案内された場所は日本にもありそうな海の家。(というより日本の海の家そのもの)
 そうか、ここのシステムが少しわかった。よくアジアで見かけるシーフドマーケットとレストランが提携しているヤツ。市場で材料を調達して提携しているレストランで調理代、飲物代等を払うシステムまさしくあれだ。

刺身

いよいよ刺身

 とりあえずビールで乾杯、じきに刺身が運ばれてきた、『すげー!』思わず声が出る。なにがすごいって、まずその量、とても二人では食いきれん。それと盛り付け、平目とコチといえば、日本では高級魚だ。それを生きたまま丸ごと1本買ったわけだ。
 
 日本だったら、お頭付きの活作りが相場もんと決まってる。でもここは韓国、ナメチャいけない。出てきた刺身は日本人の思考で創造できないシロモノだった。
 
 新鮮な魚を丸ごと二匹惜しげもなく刺身の山盛り。とにかく山盛り、とことん山盛り、1つの皿に平目とコチが一緒に、まるでユッケのように。ありがたみもなんもない。『そら食え!』と、ドーンと出できた。

『ヨーシ食うーぞ』
Yajioも負けずに大胆に箸で、ガバッーていって山盛りの刺身を食う。
『日本人をなめんじゃねー!』とばかりに。
 
 日本じゃ、うす造りの平目をチビチビとポン酢で食べているYajioが吠えた。
『うめー!』
 確かに平目やコチは薄造りにして紅葉おろしとポン酢て゛食うのも美味い、でもこのくらい豪快に刺身でイヤて程、食うのも良い。食通に言わせれは゛邪道等と言われそうだが、一度このくらいイヤッて程食わないと、本当の味が分からないような気がした。

 実際Yajioは東京で食べるほんの少しの薄造り(新鮮かどうか分からない)を有り難く、美味いと思って食っていた。
 
 『韓国人はすげー日本人とはスケールが違』とマジで思った。しかし日本に帰ってきて改めて平目、河豚等を食べて、やっぱり
 『俺は日本人だ、日本に生まれて良かったと思った』 ポン酢、あさつき、紅葉おろし等で食べる程よい量の薄造は最高に美味い。
 
 こんなYajioの感覚をみみっちいとか言わないで繊細と言ってほしい。それと韓国に刺身を食べる為に行く人は、日本から醤油と山葵を持参して行く事。

メウンタン

メンウタン

 残った魚のアラで作る『メウンタン』これは最高に美味い。真鶴辺りの活魚造りの店でも、最後に伊勢海老や魚のアラを味噌汁にしてくれるが、ここのは豪快に鍋にしてしまう。
 
 味は味噌味でとても辛い。残り物で作ったんじゃなく、もうりっぱなメイン料理。最近はではこれが食べたくて刺身を食べに行くようなくらい、韓国で一番美味い料理だ。

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