ソウル一泊、釜山二泊の日程で、どちらも一級ホテルだ。しかし韓国では上から三番目、下から三番目のクラスでいかにも中途半端、Yajioにぴったりだ。日本でいえば小規模のビジネスホテル程度、どうせ寝るたけだからこの程度で充分。
ロケーションは特に指定しなかったが、実際にいってみると、どちらもベストポイントを容易してくれていた。とくにレックスは昔良く使ったホテルだが、南山側の部屋は今までに一度しかなかった。フェニックスは初めてだが文字通りのハーバービュー。
『やってくれるぜ!ソウルナビ、プサンナビ!』
次は、釜山までの移動手段だ。飛行機も良いが、韓国に来たならここはセマウル号だ。しかしチケットはあるか?
今では韓国国鉄でリアルタイムに空席情報が取れるので前日にチェックする。しかし予約はしない、あまりガチガチの日程を組むのはYajioスタイルではない。
早朝の羽田空港
2003.08.23出発、当日羽田空港へ向かうが、関空行きのYajio達の便は何と朝7:00発だった。
『ソウルに行くのになぜにそんな早く?いったいどうすりゃいいの?』
7:00発ていったら、6:00には空港に着いていなくては。前日にYajioに羽田に泊まれとでもいうのか。仕方なくYajioの長男に浜松町まで車で送ってもらう。
定刻通り、飛行機は関空向けて飛び立った。しかし関空での乗継時間は定刻で1時間、本当に1時間で出国の手続きを済ませて間に合うのか?
一応JALのカウンターで確認したが大丈夫との事、
『しかしYajioは関空など使うの初めてなのよ。上手く良くの?』
『何の問題もありません。チケットも通しで発券してありますから』
『あっそう?それじゃ、いってきまーす!』
その時は、なぜか妙に納得してしまうYajioだった。
しかし、関空に着いて降りたときには、既に20分も過ぎている。搭乗時刻は9:45分。あと、25分だ。関空など初めてのYajioは、案の定迷う。しかしゆっくりはしていられないので、インフォメーションで国際線の搭乗口を聞いて急ぐ。
そしてイミグレーション、長蛇の列、こんな時に限ってYajioの列には訳の分からん外国人が沢山並んでいる。隣の窓口はやけにスームーズに流れていく、今更隣の最後尾に並んでもしょうがない。
それにしても遅い、こちらの窓口一人に対して隣は3人ぐらいさばいている。
『てめらー外人いいかげんしろ!チャンとカードに書いてから並べェー!』
既にYajioのアンプはMAXになっていた。イミグレーションを抜けた時には9:50。既に搭乗時間である。急げ!ここに来て初めてYajio達は走った。
『なぜ、行きなれたソウルに行くのに、こんなに慌てにゃならんのよ!しかもこんな早い時間に』
初めからこんなに疲れるなんて、先が思いやられる。しかし、関空はこんなもんじゃなかった。だいたいからして、国内線から国際線の乗継場所だって一番下から上で、しかも、はじからはじ。イミグレーション抜けてようやくホットしたのも束の間、更にシャトルに乗ってけだと!
『なめとんのかー!』
ようやくたどり着いた時は9:00を少し回っていた。既に搭乗は開始されており休むまもなく、列に並びそのまま飛行機へ。
Yajioは国内での乗継などした事ないが、何時もこんなもんなのか?もし、もう少し手間取ったら構内アナウンスで探し出して案内してくれるのか?
とにかく成田から2時間半弱で行けるソウルになぜこんな思いをしなければならないのか。この便はこれで最後だと思うYajioだった。
あと、関空利用の飛行機は成田発とは違って、関西弁を話す人が殆どだ。当り前といえば当り前だが、その関西のおばちゃんは本当に凄い。よくテレビとかで関西人は図々しいとかパワーがあるとか言うが正しくその通り。Yajio達の乗った飛行機でも、三人組のおばちゃんは一人ビール2本飲んで、着くまでお茶だ、コーヒーだ、ジュースだ、飲みぬいていた。
恐るべし関西のおばさん!
仁川空港到着
定刻通りインチョン到着。なんと!外は雨。日本は今年、雨ばっかりでここ数日やっと晴れたと思ったのに、韓国に来てまた雨とは。
まあ、何はともあれ、無事着いたんだから良しとしよう。なにしろ関空で乗り遅れていたら話にならなかった。
さて、とにかく両替だ。インチョン空港は何回も来たが、何時もと違うのは出迎えの旅行社が居ない事だ。市内までの移動は自力でするしかない。
事前の調べで市内まではリムジンバスと決めていた。市内までのリムジンバスは幾つかの系統があるが、今回Yajioは『セントラルシティー空港高速バス』のソウル駅行きにした。乗場は4Aと10Aソウル駅までノンストップで所要時間は1時間だ。10~20間隔で運行して、運賃は12000ウオン、結構いい値段だ。
ソウル駅
まず一番最初にする事は、ソウル駅で明日の釜山行きのセマウル号のチケットを買う事。何時ものようにソウル駅2階のツーリストインフォメーシヨンでセマウル号の時刻表(日比谷に在る韓国観光公社で貰えるガイドッブクに付いてる時刻表)を見せ、明日の釜山行きのセマウル号のキップ2枚と頼む。もちろん日本語で、何時ものようにコンピューターで発券してくれて、はいどうぞ。
チェックイン
次はホテルのチェックイン、今回Yajio達のソウルでの宿はレックスホテルだ。もう何回も利用しているので、行き方も直ぐ分かる。場所は地下鉄4号線会賢(フェヒョン)に在る。ソウルからフェヒョンまでは1駅だ。
フェヒョン、ここは南大門市場がある所だ。明洞(ミョンドン)は隣なので歩いても行ける。そんな立地に在るレックスは、とにかく短い時間であちこち行きたい人にはお勧めのホテルだ。
Yajioも初めての時にその立地にほれ込んで、暫くはソウルに行くと必ずここに泊まるようにしていた。最近では江南にしているが、今回のように一泊しかない時は、断然レックスが便利だ。
メガネ
チエックインを済ませたら、メガネを作りに行く。Yajioは視力が弱いのでソウルに来ると何時もメガネを作る。
しかし最近では渋谷辺りでも1万円以下の安いメガネを売っているので、価格の点でソウルのメガネ屋の優位性も薄れてきたが、とにかく作るのが早い。これは日本では到底真似できない、一番早かった時で1時間で作ってくれたメガネ屋が.あった。
なにしろ、今してるメガネと同じ度で良いなら、そのメガネの度を測ってそれと同じ物を正確に作ってくれる。日本では、メガネを作るたびに一々、検眼して度を合わせたりするので、えらく手間が掛かる。
また、その時の体調によっても目の見え方が違うので出来上がって、いざして見ると度が合わないなんて事もYajioには良くあった。
しかしソウルで作るようになってからはそんな事は一度もない。だからYajioはメガネはソウルと決めている。
値段は雑誌なんかで、よく三千円位から有ると書いてあるが、それは最低の物と思った方が言い。Yajioも昔は1つ五千円位のを買ったが、やっぱり一万円位からが無難な気がする。
でも店の人は最初一万五千円て言うが、南大門辺りの店は大体どの店も割とあっさり一万円位にしてくれる。
セマウル号のチケット、ホテルのチックイン、メガネの購入これで義務的なスケジュールは全て終了した。後は完全なフリータイムだ。
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