マウル号でプサンへ移動


 予定していた京義線に乗れなかった為、昼飯を食べられなかった。本来は乗換えに1時間以上あるから、ソウル駅で昼食をゆっくりとるつもりだった。
   しかしセマウル号なら心配は要らない、何しろこの列車には食堂車が連結されているのだ。
 だが、最近は四人掛けのテーブル席の食堂車ではなく、ロッテリア営業のカンター席のスナックカーが多い。今回、Yajio達はここで昼食をとった。もちろんビールと一緒に。
 
 初めてセマウル号に乗ったときは、もう、それ自体が一大イベントでワクワクした。しかし、今ではセマウル号は何回も乗ったので、新しい発見も、何の感動も無い。ただ移動する為の手段でしかない。
 
 そう考えると、ソウル⇔プサン間、4時間20分はあまりにも時間がかかり過ぎる。ソウル⇔プサン間は距離にして444㎞、日本の新幹線なら、2時間半ぐらで走る。
 しかし、近年開通予定の韓国版TGV、KTX(Korea Train Express)は時速300kmで走るため一気に2時間台に短縮できるそうだ。
 
 そういえば今回京義線に乗った時に、車窓から見えた車両基地にKTXの新車両が何編成か止まっていたし、プサンに行く途中にはKTXの専用の高架線が見えた。いよいよ韓国も超高速鉄道を走らせるのか。

 しかし現在でもディーゼルカーでノロノロ走っているのに、いきなりTGVみたいな超高速のモンスターカーを走らせて本当にコントロールできるのか?その前に在来線の電化とかもっと他にお金を使った方が良いような気がするが、やる事が極端過ぎるゾ!しかし、開通したら乗りに行ってみよう、今から楽しみだ。

釜山駅到着

 17:55分定刻通り釜山到着。先ずは釜山でのYajio達の宿となるフェニックスホテルを探さなければ。しかしここでまた問題発生。
 なんとホテルの正確な場所が解らないのだ。ホテルの予約はネットでプサンナビからしたので詳細を記した書類等無いのだ。予約を入れて部屋を確保した時点でもう全てがクリアーしたと思い込んでしまった。
 
 確か、釜山の繁華街『南浦洞』に位置し、チャガルチ市場に近い所のはずだ。持っていた釜山の大雑把な地図で探す。
『あった』
やっぱり、地下鉄『南浦洞』と『チャガルチ』駅の間に在るようだ。
しかし!
『今度は何だ』
 
 
釜山の地下鉄の駅がわからん。ソウルもそうだが、何だって地下鉄の駅と国鉄の駅が離れた場所にあるのだ。昔は日本も国鉄時代、私鉄の駅がお互いに意地を張ってか別々に成っていたが、最近は割と便利になっている。
 
 何とか地下鉄の駅も探せた。とにかく地下鉄に乗って移動する。大雑把な地図だがホテルは少し『チャガルチ駅』の方が近いみたいだ。
 『チャガルチ駅』は何と地下のショピングセンターになっていた。韓国はこの手の地下街が多い。
 Yajioの感想だが、韓国は人の割りに店が多すぎるんじゃないか?地下街、街中の商店街、市場、新しく出来たビルの中のショピングモール、どの店もこじんまりしているのだが、とにかく店が多い。もちろん東京と比べてだが、圧倒的にコッチの方が多いような気がする。この地下街も多分『南浦洞』まで続いているのだろう。
 
 フェニックスホテルは『南浦洞』と『チャガルチ』の間にあるのだから、Yajio達はこの地下街を『南浦洞』の方へ歩いていく。何時ものようにこの辺だろうと、Yajioが思う所で地上に出る。正面は広い通り、グルと振返る。
『在った!フェニックスホテル』
何時もながらYajioの方向感覚は抜群だ。特に迷う事無く無事チェックイン。

 『HOTEL PHOENIX』もちろん今回が初めてのホテルだ。こじんまりしたビジネスホテルだが、必要最低限のものは全て揃っている。ただ少し設備が古いようだ。しかし、窓からは釜山港が一望でき夜景は特に綺麗だ。国際市場、チャガルチ市場、竜頭山公園にも歩いていける距離でグットロケーション。
 

 実はYajioはこのロケーションの良さをネットで知って、このホテルに決めた。初めて来た場所でしかも、滞在日数が短い時には何よりも立地最優先がYajioの基本だ。窓からの景色なんかはおまけみたいなもんだ。

 しかし今回、ソウル、釜山どちらのホテルも景色には恵まれた。やっぱり短い時間でもホテルでの窓の景色も大事だなと思わせた。
 Yajioも、もう歳なのかも知れない。以前なら窓からの景色なんて隣のビルの壁でも全然気にしなかった。

今回食堂車はロッテリアだった。
お姉さんが一人でこの店を切り
盛りしていた。

セマウル号のシートピッチはこの通り
新幹線のグリーン車より広い。
ほぼ水平になる
リクライニングシート、
フットレスト、レッグレスト装備で
足を真直ぐ伸ばして寝れる。
天井にはモニターが有り韓国の
バラエティー番組が流れていた。
ワゴンサービスでイヤホンを
買うことが出来る。
特室は無料で付いている。

韓国版TGVこれがKTXだ。
このまま実際に営業運転するのかは
分からないが、今回乗った
セマウル号に積んであった
雑誌に載ってた。

実際にKTXの専用高架線が、
だいぶ完成していた。
現在の京釜線と
平行して走る区間も在るようだ。

大体、韓国の車窓はどこも
こんな感じ。
日本の田園風景にとても
似ている。

今回、Yajioが泊まったフェニックス
ホテルの窓からの景色
前のビルは何故かバッタが書いてある。でもこれが良い目印になった。

この通り釜山港が一望出きる。

あの山はなんて山だろう?

夜景もまた綺麗だ。

フェニックスホテルの正面玄関。
フロントは二階だ。正直あまり
パットしないホテルだ。

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