金海行きのバス

 海雲台には市外バスのターミナルがあり、そこから金海までのバスが出ている。
 本数も割りと頻繁に出ているみたいで、終点が金海バスターミナルなので比較的簡単に行けそうだ。

 韓国の市外バスの切符は、始発のターミナルでは窓口で買うようになるのだが、Yajio達が、出かけた時は窓口に人がいなかった。

 ここではバスに乗ってから、切符を買うのかなと思ったが、定刻ギリギリに窓口に人が来た、どうやらこの人はトイレに行っていたらしい。

 別にトイレに行くなとは言わないが、普通そんな時は代わりの人が対応するんじゃないの?

 ギリギリに現れて、慣れない外国人の旅行者を、あんまり不安にさせるんじゃねえよ!!

 そして、肝心のバスなのだが、どこでどのバスに乗れば良いのかさっぱり分からない。
 普通は行先別にプレート等で案内され、そこにバスが待機しているだが、ここには、そんな物無い。

 仕方なしに、バスの運転手らしき人に聞いてみると、その辺で適当に待ってろと、そっけなく言われた。
 言われるままに、その辺で(待合室横)待っている、直ぐにバスが来て、Yajio達の目の前に停まった。

 バスが扉を開けたので、Yajio達が乗込むと、何とドライバーはさっきのおじさんだった。
『おまえーっ!!だったらもっと優しく教えろよーッ!!』
と、思ったが、ここは
『お前らが金海に行くのは分かった。俺が確実に連れて行ってやる』
と、言う事だったんだろうとポジティブに受け止める。

 しかし、1つ気になった事があった。このバスはターミナルを出発して直ぐにガソリンスタンドに寄って給油したのだ。
 
『普通、そんな事は客を乗せる前にするんじゃないの?だってあんた、さっきまで暇そうにしてたじゃない?』
と、思ったが言わなかった。

 確かに、スタンドが通り道に在るなら、ついでに給油をすれば合理的だが、日本では考えられない事だ。サービスとかの観念が全く違うのだ。
 
 バスに求められている事は、目的地までに確実に着く事で、バスは、燃料無しでは走る事が出来ない。だから給油するのは当然の行為、全く問題ない。これも、コリアンスタイルだ。
海雲台の市外バスターミナル
国鉄海雲台駅の通りの向こう右側直にある。とっても小さいバスターミナルだ。
金海まの所要時間は1時間で約20分間隔で運行している。
金海バスターミナル
ここのターミナルは結構大きい。しかし周りには何も無い。本当に田舎なのだ。
バスは、行き先別に待機しているので分かりやすい。
金海市
金海と言えば、金海空港を連想するが、空港の在るのは金海市で無い。
ここは、まだ田舎町と言う感じだ。それと、この町にはインド系か?外人が多かった。
Yajioが行った時、モノレールみたいなヤツが試運転していた。
日本に帰ってきてから調べたが、金海軽電鉄と言って、
空港に乗り入れる、無人運転の新しい交通システムらしい。